本当にモテる?モテしぐさの種類と効果を卒業論文で検証

私は心理学を専攻しており、大学4年間で一番興味を持ったのは「魅力」という一定の感情では表現できないぼんやりとした言葉でした。

当時は「モテしぐさ」や「男性ウケ」という言葉がすごく流行っていて、私自身もそういったしぐさ(有名な先生で言うと、ホンマでっか!?TVの重太みゆき先生がいますね)に関して調べることも多く、純粋にそれは本当にモテると言えるの?と気になっていました。

そこで、モテしぐさと言われるしぐさを見て、実際に男性はどう思っているのか!?

男性から見て魅力的なしぐさとはどんなしぐさなのか、そしてそれは実際にモテる、と言えるのか?

この結果を実験を行なって探すべく、この卒業論文のテーマを選びました。

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モテしぐさのパターンを分類

まずは、数あるモテしぐさの書籍から、いくつも掲載されているしぐさを抜き出しました。

例えば、両手をグーにしてほっぺたに頬杖をつくいわゆるぶりっ子ポーズ、髪の毛を反対の手で耳にかける、などの色気のあると言われているポーズ、さらに足を組む、両側に手を寄せる、などのクロスの法則に基づく、両手を寄せたしぐさなどがあります。

パターン化を図るため、頬杖をつくしぐさなどは右手、左手、両手の3種類に分類。

そして指先を折り曲げる「グーの手」、指先を伸ばした「パーの手」など細かい条件に分け、頬杖しぐさを含む23種類のしぐさを抜き出しました。

今回の実験は向き合って座っていることを仮定したので、上半身より上が使えるしぐさで限定しました。

さらに、今回は表情にも魅力は影響されると考え、全てのしぐさ条件に笑顔と無表情の2種類を追加して、46種類の写真を用意しました。

モテしぐさの実験開始

この時のモデルは実験に参加してもらう方と同年代(誤差は±5を目標)で合わせ、実験に参加してもらう人は、18~25歳までの男性と定めました。

そして、それらを評価してもらう際の項目は、過去の似た実験を参考に、

  • かわいい
  • きれい
  • 美しい
  • 好き
  • モテそう
  • ミステリアス
  • セクシー
  • ナチュラル

など抽出したのち、7段階(全くそう思う~とてもそう思う)で評価してもらいました。

この時、その人がモデルに対してしぐさや表情以外の要因を与えないために、モデルと知り合いではないとわかった男性30名に協力していただきました。

実験で明らかになったモテしぐさの種類

この実験の結果として、46種類の写真は大きく、

  • かわいらしさ
  • 妖艶さ
  • ナチュラルさ
  • 大胆さ

という4つに分類されていることがわかりました。

「かわいらしさ」は、その名の通り、可愛い・子供っぽい、などの因子が含まれていて、「妖艶さ」はセクシー・ミステリアス・ナチュラルではないという因子が含まれていました。

このことから、色っぽい、女性らしさというものを特に感じる、という意味が含まれていると考えました。

そして、7段階評価の結果から、「かわいらしさ」は両手を使い、かつ笑顔である写真が特にかわいらしいと評価され、「髪の毛を耳にかけるしぐさ」や、「片手で頬杖をつくしぐさ」などは妖艶である(セクシー、色気がある)と評価されていることがわかりました。

結論:モテしぐさは本当にモテる

一番驚いた点は、実際に「かわいい」や「綺麗」という度合いが高く評価されているしぐさに関しては、「モテそう」と評価されており、なおかつ「好き」という評価の度合いも同時に高かったことです。

このことが示すのは、モテしぐさと呼ばれるしぐさは「モテるためにしている」と男性も分かっている。それでも、それをみた男性は「かわいい」「美しい」とやはり思うということ。

すなわち、モテしぐさは男性にとって魅力のあるしぐさである、ということがわかりました。

モテしぐさに効果がある理由

先行研究や文献によると、髪の毛を触るしぐさは、髪の長い女性特有のしぐさであり、かつ、耳が見えるようになる。これは今まで隠されていた部分が見えるようになる、というドキッとした感情も誘発するといえます。

例えば左手で右側の髪の毛を右耳にかけるしぐさは、クロスの法則、そして女性特有の動き、ということもあり、評価が高かったのではないかと思われます。

同時に、両手を使うしぐさはあからさまに「あざとかった」という声をいただくことも多く、可愛さとあざとさは紙一重なのだと私自身が感じました。

しかし、今回の実験ではモデルの人となりのようなものを公表するようなことはなく、あくまで「しぐさ」と「表情」のみを研究しました。これは実際に起こりうる条件ではないため、魅力の評価に関しては、その人の内面や関わり方と大きな関係があると予想できます。

その人が可愛いのは内面が可愛い、というのはもちろんですが、ちょっとしたしぐさで印象を変えられるチャンスがあります。