国文学

文学

清少納言と紫式部は本当にライバル?二人が仕えた定子と彰子の関係に注目

もともと『枕草子』と清少納言が好きで、彼女や彼女にまつわることを学びたいと思って進学する学校を決めました。 学んでいくにつれ、清少納言だけでなく彼女が仕えた女主人である定子や世の中ではライバルと言われている紫式部、紫式部の女主人である...
文学

日本人にとっての天皇制…なぜ源氏物語の主人公は藤原氏ではないのか

源氏物語には天皇から皇族、公卿といった異なる身分の登場人物がいます。私はそうした人物の描写を考察することで当時の日本人の階級意識が分かると考えました。 世界で一番古い王族と言われる天皇家が、日本人にとって平安時代はどういった認識だった...
文学

奈須きのこ「空の境界」を文学的に読み解く卒業論文

卒論の題材に「空の境界」を選んだ理由は、単刀直入に言って、奈須きのこ氏の作品が好きだからです。 奈須きのこ氏の諸作品には、壮大な世界観とロマン溢れるストーリーがあり、とても心惹かれます。 奈須きのこ氏は「TYPE-MOON」とい...
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紫の上は妾の立場?源氏物語に見る婚姻制度と女性同士の階層勝負

現代では、浮名を流すことは社会的な措置を講じられることもあり、制度的にも社会認識的にも一夫一妻制を重んじていることは明確である。 しかし、古典文学では男性が複数の女性と浮名を流す作品が多く残されており、男女関係は作品における主流のテー...